多段串とTorの違いは?オンライン匿名化技術を比較解説

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インターネット上での匿名性を高める手段として、「多段串(タダンクシ)」と「Tor(トーア)」がよく挙げられます。
どちらもIPアドレスを隠し、追跡を防ぐための技術ですが、それぞれ仕組みや用途が異なります。

本記事では、多段串とTorの違いを詳しく解説し、それぞれのメリット・デメリットについても比較します。

タップできる目次

多段串とは?基本的な仕組みと特徴

多段串とは、複数のプロキシサーバを経由して通信することで、発信元のIPアドレスを隠す技術です。

多段串の仕組み

多段串は、以下のようなプロセスで通信を行います。

  1. ユーザーの端末から、最初のプロキシサーバに接続
  2. 最初のプロキシが次のプロキシにデータを転送
  3. いくつかのプロキシを経由した後、最終的なサーバにアクセス

この仕組みにより、アクセス先のWebサイトは「最後のプロキシのIPアドレス」しか認識できません。

多段串のメリット

  • 設定が比較的簡単:利用するプロキシを指定するだけで利用できる
  • 通信速度が比較的速い:経由するプロキシの性能次第では高速通信が可能
  • 柔軟な運用が可能:必要に応じて経由するプロキシを変更できる

多段串のデメリット

  • 完全な匿名性は保証されない:プロキシの管理者がアクセスログを記録している場合、追跡されるリスクがある
  • 信頼性に欠ける:利用するプロキシによっては、不安定な場合がある
  • プロキシの確保が難しい:安全で信頼できるプロキシを見つけるのが困難

Torとは?匿名通信のためのネットワーク

Tor(The Onion Router)は、インターネット上での匿名性を高めるために開発されたネットワークシステムです。

Torの仕組み

Torは、以下のような方法で通信を行います。

  1. ユーザーの端末からTorネットワークに接続
  2. ランダムに選ばれた3つ以上のノード(リレー)を経由して通信を暗号化
  3. 最終ノード(出口ノード)を通じて目的のWebサイトにアクセス

この多層的な暗号化の仕組みが、Torの「オニオンルーティング(玉ねぎルーティング)」と呼ばれる理由です。

Torのメリット

  • 高い匿名性:通信が複数のノードを経由し、暗号化されるため追跡が困難
  • オープンソースで信頼性が高い:世界中の開発者によって監査されている
  • 無料で利用可能:誰でもTorブラウザをダウンロードして使用できる

Torのデメリット

  • 通信速度が遅い:複数のノードを経由するため、通常のインターネット接続よりも遅くなる
  • 特定のサイトにブロックされる可能性がある:Torの出口ノードを利用したアクセスを制限するサイトも存在する
  • 犯罪利用の懸念:Torネットワークは違法な活動にも利用されることがあり、一部の国では利用を制限されている

多段串とTorの違いを比較

項目多段串Tor
匿名性低い
(プロキシのログが残る可能性あり)
高い
(複数のノードを経由し暗号化)
通信速度比較的速い遅い
(ノードを複数経由するため)
設定の簡単さ比較的簡単
(プロキシの設定が必要)
Torブラウザを導入するだけ
セキュリティ中程度
(プロキシの安全性に依存)
高い
(通信の暗号化あり)
利用の自由度高い(プロキシを自由に選べる)制限あり
(特定のサイトでブロックされる可能性あり)

どちらを選ぶべきか?

多段串が向いている人

  • 比較的高速な通信が必要な人
  • 特定の国の制限を回避したい人
  • 特定のプロキシを利用してIPを変更したい人

Torが向いている人

  • 高い匿名性を求める人
  • プライバシーを最優先する人
  • 監視を回避したいジャーナリストや活動家

まとめ

多段串とTorは、どちらもIPアドレスを隠す手段ですが、匿名性や通信速度、セキュリティの面で大きく異なります。

多段串は比較的簡単に導入でき、高速通信が可能ですが、完全な匿名性は保証されません。
一方でTorは、高い匿名性を実現できますが、通信速度が遅く、特定のサイトで利用が制限されることがあります。

利用目的に応じて適切な手段を選び、安全にインターネットを利用しましょう。

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