【Linux対応】VPSでプロキシサーバーの作り方と設定方法

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VPS上にプロキシサーバーを構築することで、インターネットの通信を中継し、セキュリティやアクセス制御を強化できます。

プロキシサーバーは、IPアドレスを隠す、キャッシュ機能を活用する、特定のサイトへのアクセスを制限するなど、多くの用途に利用されています。

本記事では、Linux環境のVPSを用いてプロキシサーバーを構築し、設定する方法について詳しく解説します。初心者の方でも理解できるように、手順を分かりやすく説明します。

タップできる目次

プロキシサーバーとは?

プロキシサーバーは、クライアントとインターネットの間に立ち、通信を中継するサーバーです。これにより、以下のようなメリットがあります。

プロキシサーバーの役割

  • クライアントのIPアドレスを隠し、匿名性を向上させる
  • キャッシュ機能を利用して、通信速度を向上させる
  • 不正なアクセスを防ぎ、セキュリティを強化する
  • アクセス制限を行い、特定のウェブサイトへの接続を制御する

プロキシサーバーの種類

プロキシサーバーにはいくつかの種類があります。

種類特徴
フォワードプロキシクライアントがインターネットにアクセスする際に利用する
リバースプロキシインターネット上のサーバーがクライアントからのリクエストを受ける際に利用する
透明プロキシクライアントに意識させずに通信を中継する
キャッシュプロキシキャッシュを活用してトラフィックを軽減する

本記事では、主にフォワードプロキシの構築方法を解説します。

VPSを使ったプロキシサーバーの構築

VPSを利用してプロキシサーバーを構築する手順を説明します。ここでは、代表的なプロキシサーバーソフトウェアである「Squid」を使用します。

VPSの選定とOSの準備

プロキシサーバーを構築するためには、まず適切なVPSを選び、Linuxをインストールする必要があります。

VPSの選定ポイント

  • OSの選択: UbuntuやCentOSなどのLinux系OSが一般的
  • スペック: 軽量なプロキシであれば1GB RAMでも可、トラフィックが多い場合は2GB以上推奨
  • ネットワーク: 帯域幅の制限が少ないものを選ぶ

OSのセットアップ

  1. VPSを契約し、OS(Ubuntu 22.04など)をインストール
  2. SSHで接続し、基本設定を行う
ssh root@your-vps-ip
  1. システムのアップデートを実行
apt update && apt upgrade -y

Squidのインストールと基本設定

プロキシサーバーを動作させるために、「Squid」というソフトウェアをインストールします。

Squidのインストール

Ubuntuの場合、以下のコマンドでインストールできます。

apt install squid -y

CentOSの場合は、次のコマンドを使用します。

yum install squid -y

Squidの基本設定

インストールが完了したら、設定ファイルを編集します。

nano /etc/squid/squid.conf

以下の設定を追加・変更します。

http_port 3128
acl localnet src 192.168.1.0/24
http_access allow localnet
http_access deny all

設定を保存したら、Squidを再起動します。

systemctl restart squid
systemctl enable squid

ファイアウォール設定と接続テスト

プロキシサーバーを利用するには、ファイアウォールの設定が必要です。

ポートの開放

Squidはデフォルトで3128番ポートを使用します。以下のコマンドでポートを開放します。

Ubuntuの場合(UFWを使用)

ufw allow 3128/tcp
ufw reload

CentOSの場合(firewalldを使用)

firewall-cmd --zone=public --add-port=3128/tcp --permanent
firewall-cmd --reload

クライアントの設定

プロキシサーバーを利用するために、クライアント側で設定を行います。

  • Windows: 「インターネットオプション」→「接続」→「LANの設定」からプロキシを指定
  • Mac: 「システム環境設定」→「ネットワーク」→「プロキシ設定」
  • ブラウザ(Firefox): 「設定」→「ネットワーク設定」→「手動でプロキシを設定」

プロキシサーバーのIPアドレスとポート(例: 192.168.1.100:3128)を入力します。

高度な設定(キャッシュ・SSL対応)

キャッシュの設定

キャッシュを有効にすることで、トラフィックを削減し、速度を向上できます。以下の設定をsquid.confに追加します。

cache_dir ufs /var/spool/squid 10000 16 256

この設定では、最大10GBのキャッシュを利用します。

SSL/TLSサポート

HTTPS通信をプロキシ経由で行う場合、以下の設定を追加します。

http_port 3128 ssl-bump cert=/etc/squid/squid.pem key=/etc/squid/squid.key

証明書と鍵は、以下のコマンドで生成できます。

openssl req -new -x509 -days 365 -nodes -out /etc/squid/squid.pem -keyout /etc/squid/squid.key

ログ管理とトラブルシューティング

プロキシサーバーの運用では、ログの管理も重要です。

アクセスログの確認

Squidのアクセスログは以下の場所に保存されます。

tail -f /var/log/squid/access.log

特定のクライアントのアクセス履歴を確認するには、次のコマンドを使用します。

grep "192.168.1.10" /var/log/squid/access.log

よくあるトラブルと対策

トラブル対策
クライアントが接続できないファイアウォール設定を確認する
サーバーが起動しないsystemctl status squidでエラーメッセージを確認
ログが記録されないsquid.confのログ設定を確認

まとめ

VPS上にプロキシサーバーを構築することで、ネットワークの管理やセキュリティを強化できます。本記事では、Squidを用いたプロキシサーバーの基本構築手順を解説しました。

今後は、より高度な設定(ユーザー認証、広告ブロックなど)にも挑戦してみてください。

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